fc2ブログ

archive: 2018年12月

年末に当っての御礼

No image

 平成三十年も、残り数日となりましたが、本ブログの愛読者の方々に於かれましては如何お過ごしでございましょうか! 私・鳥羽散歩は、本日の書き込みを以て、平成三十年の書き込みの全てを終了させていただきます。 振り返ってみますると、私のブログ歴も、秋田県横手市平鹿町在住当時の「フォックス・ギャラリー通信」、埼玉県川口市在住当時の「見沼田圃の畔から」、そして、川崎市多摩区に定住してからの「臆病なビーズ刺繍...

  • 0
  • -

今週の「朝日俳壇」より(2018/12/23掲載・高山れおな選)                           聖鐘に裸木唱ふ如く立ちイブの会堂霧に巻かれつ  鳥羽散歩

No image

〇   寒林のなかの目玉よ生きている   (高崎市)本田日出登 どんなに寒くとも「目玉」だけは動いている! その目玉の動きで以て、高崎市にお住いの本田日出登さんは、自らの「生」を実感しているのでありましょう。 高山選の首席。     翰林に脚を踏み込む宦官のまなこ鋭く学才萎ゆる  鳥羽散歩〇   また一人詰める屋台のおでん酒   (柏市)物江里人 なにしろ、おでん屋の親爺と来たら、四人掛けの屋台の椅子...

  • 0
  • -

今週の「朝日歌壇」より(2018/12/23掲載・永田和宏選)                                鍬が錆び使用に耐へぬやうになる!アイスキャンデー食ふのは我慢!  鳥羽散歩

No image

〇  深ぶかと土に打たれた一挺の備中鍬が雨に濡れおり  (観音寺市)篠原俊則 「備中鍬」などと、取り立てて特殊な鍬のような呼び方をするが、深耕や水田荒起に用いる際に便利なように、歯先が三つ股や四つ股に分かれた鍬を指して謂うのであり、三本鍬だとか四本鍬だとかと呼ばれて、凡そ、農家を名乗るなら何処の農家の小屋にでも見受けられる、極めて当たり前の鍬を指して謂うのである。 本句の場合は、備中鍬を使って畑地を...

  • 0
  • -

今週の「朝日俳壇」より(2018/12/23掲載・大串章選)                         神を持たぬ我が窓辺を.も彩りてイブの電飾煌めき已まず  鳥羽散歩

No image

〇   葱焼いて耕衣の夢を紡ぐなり   (北斗市)北村和利 「夢の世に葱を作りて寂しさよ」とは、自らの戒名を「田荷軒耕衣夢葱(でんかけんこういむそう)居士」と称した、俳人・永田耕衣の第三句集『驢鳴集』所収の一句であり、俳人・耕衣の代表句でもある。 上五の「葱焼いて」から連想されるのは、飛騨高山の<朴葉味噌>であるが、朴葉味噌に限らず、野菜畑から抜いて来たばかりの葱を焼いて酒のつまみとしたり、夕飯のお...

  • 0
  • -

今週の「朝日俳壇」より(2018/12/23掲載・長谷川櫂選) 

No image

〇   二本目の燗これよりは一私人   (香芝市)土井岳毅 公人としては一本目の燗酒しか飲むことが容認されないのでありましょうか? 長谷川選の首席。     酔ひ乱れ元校長も一私人カッコ付けるな校歌を唱ひ!  鳥羽散歩     ごくたまに酔ふて管巻く事あらむ喜多さんもまた元は好調!     燗徳利股に挟んで踊り出す!地位も背広もかなぐり捨てて!〇   大往生されたか喪中はがき読む   (竹原市)岡元稔...

  • 0
  • -

今週の「朝日歌壇」より(2018/12/23掲載・高野公彦選)                          おそはやの在りとは知れどこの夕べ友が逝くとは知らざりけるも  鳥羽散歩

No image

〇  みかん摘むアルバイターが二百人村が一番賑わう季節  (八幡浜市)大下まゆみ 「二百人」と言えば、それ程の多人数ではありませんが、🍊栽培の集落としては「村一番賑わう季節」なのでありましょう。 高野選の首席。     みかん摘むアルバイターの大半が熟年過ぎた女性なのかも  鳥羽散歩〇  おそはやの車の通る病廊に食器の音する車を待てり  (東京都)坂信夫 「おそはやの車」とは、入院患者を乗せた車椅...

  • 0
  • -

今週の「朝日歌壇」より(2018/12/23掲載・佐佐木幸綱選)                       長いのはアバの腰巻ゴーン氏の拘留期間長きを祈る  鳥羽散歩

No image

〇  反戦を忘れるなとめぐりくるわが生まれ日の十二月八日  (嘉麻市)野見山弘子 あの忌まわしき開戦の日・十二月八日に、本作の作者・野見山弘子さんがこの世に産声を上げたのは偶然の出来事でしかありません。 然し乍ら作者は、毎年、ご自身の誕生日と共に巡り来る開戦の日を、「反戦を忘れるな」という強固なる決意を込めて迎えるのでありましょう。 佐佐木選の首席。   日の丸の旗一本を高々とバースディケーキに掲...

  • 0
  • -

今週の「朝日歌壇」より(2018/12/23掲載・馬場あき子選)                           お仕着せの前掛け締めて丁稚どん暮のお店の煤掃きをせり  鳥羽散歩

No image

〇  廃船は北朝鮮の漂流舟メガネ残しし漁師やいずこ  (松戸市)宮坂美恵子 「(廃)船(は)」としながら、「(北朝鮮の漂流)舟」としたのは、「件の廃船が日本海で漁労に従事するには適しないような小舟である」といったような特別な意図が在ってのことでありましょうか? 「メガネ残しし」が良く効いた一首である。 馬場選の首席。     壊れてて使用に耐へぬメガネなら棄てて逃ぐるも当然である  鳥羽散歩〇  ガラス戸...

  • 0
  • -

今週の「朝日俳壇」より(2018/12/23掲載・稲畑汀子選)                         乾坤の白一色に染まりゐて門の松のみ緑なりけり  鳥羽散歩

No image

〇   年ごとに風邪の治りの悪かりし   (川西市)神村敏夫 「悪かりし」に疑義有り? 「この数年間、年齢が増す毎に風邪の治り具合が悪化して行くような気がする」という趣旨の一句でありましょうが、「悪かりし」といった過去を回想して言う形にするのは、果たして適切、且つ有効な表現でありましょうか? 稲畑選の首席。      喜寿過ぎて風邪の治りが悪くなり輪廻の坂を降り行く如し  鳥羽散歩〇   忙しくも祈...

  • 0
  • -

今週の「朝日俳壇」より(2018/12/16掲載・高山れおな選) 

No image

〇   年惜しむどこもかしこも駐車場   (新潟市)岩田桂 「裏日本」という、今となっては死語となってしまった差別語を敢えて使わせていただきましょう。 そうです! かつては、裏日本だけに見られた<シャッター街>症候群が、今では首都圏を含めた日本全国各地に蔓延してしまって、個人経営の商売は勿論の事、法人経営の場合でも小規模な法人が経営する商売は成り立たなくなり、「どこもかしこも駐車場」という歳末が現出...

  • 0
  • -