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archive: 2020年03月

千曲川  津村信夫

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     千曲川その橋は、まこと、ながかりきと旅終はりては、人にも告げむ、雨ながら我が見しものは、戸倉の燈か、上山田の温泉か、若き日よ、橋を渡りて、千曲川、汝が水は冷たからむと、忘るべきは、すべて忘れはてにき。 ...

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今週の「朝日歌壇」より(2020/3/22掲載)

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     佐佐木幸綱選〇  咳をする静まり返るバスの中「花粉症です」被告のごとし  (横浜市)和田順子 今週の朝日歌壇の入選作・四十首中の二十一首がコロナウイルス禍に取材した作品である。 バスの中で乗客の一人が咳をすると即座に車内の雰囲気が静まり返り、乗客全員の視線が咳をした件の乗客に集まる! 自らに向けられた視線に居た堪れなくなった件の乗客は、「私の咳はコロナウイルスに感染しているが故の咳ではあ...

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今週の「朝日歌壇」より(2020/3/22掲載)

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     高野公彦選〇  「わすれても大丈夫、僕が覚えておくよ」日福大生の認知症カルタ  (名古屋市)諏訪兼位〇  「もういいよ」泣きながら叫び鬼を呼ぶ保育園児のかくれんぼ遊び  (横浜市)神田芙佐子〇  単語だけの業務連絡交わしつつ夫婦ゲンカの出口を探す  (佐渡市)藍原秋子〇  宴会出ずラッシュに乗らず旅を止め消火試合のような毎日  (東京都)神山明夫〇  マスク着け顔半分が日に焼けぬそんな季...

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今週の「朝日歌壇」より(2020/3/22掲載)

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     永田和弘選〇  差別する・される側にもなり得ますオセロのごときコロナ感染  (筑後市)近藤史紀〇  免罪符求めるように一箱のマスク求める行列長し  (高岡市)池田典恵〇  学校の給食室の非正規の社員が嘆くコロナウイルス  (東京都)影山博〇  チャンネルはどこも新型コロナのこと見飽きるようで見飽きも出来ず  (松山市)岡本利恵子〇  父母に言ってもらいたかったろう少女は「未来のあなたを見...

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今週の「朝日歌壇」より(2020/3/22掲載)

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     馬場あき子選〇  トイレットペーパーはなしマスクなし消毒液もなし山笑う  (新潟市)太田千鶴子〇  スーパーに冷凍炒飯売り切れて始まる春の全国休校  (観音寺市)篠原俊則〇  質問の途中で打切る会見を見ながら励む休校準備  (西条市)村上敏之〇  来賓も保護者も入れぬ卒業式ひとりひとりと目合わせ送る  (朝霞市)青垣進〇  原発の汚染の始末まだなのに水害に遭い肺炎が来る  (郡山市)芝崎...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/3/22掲載)

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       高山れおな選 視力低下が著しいので、朝日俳壇の鑑賞は、当分のあいだ休止させて頂きます。〇   鷹鳩と化し街中にたむろせり  (山梨県市川三郷町)笠井彰〇   切株の蜂蜜色や風光る  (加古川市)森木史子〇   地球春ミラーボールのごと廻る  (霧島市)久野茂樹〇   陽炎や兵を送りし村境  (埼玉県川島町)小林実〇   春雷や街複雑に動き出す  (筑後市)近藤史紀〇   幼子の腰から...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/3/22掲載)

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     稲畑汀子選 視力低下が著しいので、朝日俳壇の鑑賞は、当分のあいだ休止させて頂きます。〇   鴨引いてダム湖に残る深さかな  (奈良県平群町)本谷眞治郎〇   眼裏に夢の残れる春の朝  (八代市)山下接穂〇   靴跡に知る春泥の深さかな  (泉大津市)多田羅紀子〇   海苔解し茶漬に塗し朝の膳  (神戸市)岸田健〇   冴返る日々に戸惑ひをりにけり  (東京都)長谷川弥生〇   野遊の裸足...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/3/22掲載)

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     長谷川櫂選 視力低下が著しいので、朝日俳壇の鑑賞は、当分のあいだ休止させて頂きます。〇   春寒や日本一国休校に  (伊万里市)田中南嶽〇   長らへて雛と守らん国の詩歌  (オランダ)モーレンカンプふゆこ〇   春寒や心の暇に石を積む  (小田原市)丸山典雄〇   寒鰤の鎌焦げしより精悍に  (鹿児島市)青野迦葉〇   なにみかも浄めて庭に梅二輪  (金沢市)前九疑〇   水温む辺りに...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/3/22掲載)

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     大串章選 視力低下が著しいので、朝日俳壇の鑑賞は、当分のあいだ休止させて頂きます。〇   海越えて二人寄り添ふ内裏雛  (オランダ)モーレンカンプふゆこ〇   この辺り多喜二住みしと多喜二の忌  (東京都)大澤都志子〇   被爆地の分校跡の春の空  (いわき市)馬目空〇   龍天に昇るを追うて島噴けり  (鹿児島市)青野迦葉〇   ヨーデルの記憶の遙か青き踏む  (塩尻市)古厩林生〇  ...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/3/19掲載)

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     高山れおな選〇   人もまた狂ふときあり猫の恋  (名古屋市)池内真澄 「猫たちが恋をする季節、即ち<発情期>は、春先と夏の二回であり、この時期になると、雌猫が雄猫を求めて狂い鳴きする」とか! それに対して、私たち人間どもは年から年中<発情期>であり、雄雌構わず、それぞれ相手を求めて狂い泣きしているのが現状で無ければならないのであるが、昨今の若者たちは恋をする事を忘れたのか、昔なら、結婚...

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