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archive: 2020年11月

今週の「朝日俳壇」より(2020/11/29掲載)  何故に太陽回る?氷山を溶かしてツバルを水没せしむる為!  手を洗ひさくら餡パン食ぶるのはコロナ感染防止する為!  木村屋のへそ餡パンを食しつつ君と歩まむ銀座ホコ天!  木村屋のさくら餡パン啄みて歩行者天国歩むコロナ禍!  スガ総理真の為政者たらむとし民間頼みの日中外交!  芋の露連山影を正しうし武田信玄・鶴翼の陣!  縄文より絶ゆる事なき冬将軍!木の実は枯れて鹿は塒に!  コスモスの揺らぎにつれて傾ぐるは母の記憶と吾子の胎動!  さう言へば何か不満げ芭蕉像!徳川幕府の忍びにあらむ!

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     高山れおな選○   我がために太陽回る日向ぼこ  (神戸市)森木道典 首席、並びに長谷川選の八席。 「天上天下唯我独尊の恍惚」とは、選者・高山れおな氏の寸評である。 雲一つ無い晴天とは言え、晩秋ともなれば陽射しは弱いし冷たい風も吹きましょう! 従って、兵庫県神戸市にお住いの森木道典さんは、必ずしも「天上天下唯我独尊の恍惚」境に、我が身を置いて、掲句をお詠みになられたとは限りません! 否、...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/11/29掲載)  先年来、知人数多ご逝去の通知の在るも喜多さんご無事!  帰り端、悪友・弥次に出くはして寿町に誘はれたり!  メキシコを原産地とする通称「黄花コスモス」が在るではないか!  白・緑・そしてピンクが秋桜をイメージさせる色彩なのだ!  暮の秋椋さん宅を裏戸より訪ねてぞ為す「恙有りや」と!  奈良県の県庁所在地・奈良に住む田村さんちに大根あげた!  入浴後牛乳飲むのが楽しみだ!つくば温泉、牛乳在るか? 

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     稲畑汀子選○   秋惜む風の言葉の森深く  (香川県綾川町)福家市子 首席。 「森の中は時折風が渡り、作者はそれを言葉と思う。この詩心は自然と共鳴して奥が深い」とは、選者・稲畑汀子氏の一所懸命なる寸評である。 遠い森の黄葉したブナの巨木の葉を吹き散らす晩秋の寒風こそは、冬将軍の襲来を告知する神の言葉なのかも知れません。 そんな神の言葉に耳を澄ませるのは、讃岐うどんの発祥地として知られる、...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/11/29掲載)  越谷のウイズコロナの宵なれど「円満家族鬼ころし」飲む!  余命をば温むるべく落葉焚く!日記・アルバム炎中に焼べむ!  小鳥来て森の音楽はじまりぬタクト振るのは熊のプーさん!  秋時雨止まぬ上総の流山!近藤勇の陣屋の軒端!  鴨一羽水の紅葉を崩し行く魔子さまの振る手網逃れむと!

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     大串章選○   熱燗やバブルを語る地下酒場  (越谷市)新井高四郎 次席。 「嘗ての企業戦士たちが、華やかだったバブル時代を語り合っている」とは、選者・大串章氏の寸評である。 ウイズコロナの昨今であれば、嘗ての企業戦士たちも、場末の地下酒場で熱燗をちびりちびりと舐めずりながら、お互いに己の幻の過去を語り合うしか術が無いのでありましょう! ところで、同じ地下酒場で舐める熱燗にしても、越谷市...

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今週の「朝日俳壇」より(2020/11/29掲載)  木枯らしが燐寸の火をば吹き飛ばし秋の宮の国有林を焼く!  菊の花香る文化の日の翌る日に文化功労者の顕彰式!  馬場あき子先生はなぜ文化勲章を貰へないのでありませうか!  二度ならず三度、四度もアキアカネ妻の帽子にぢやれ着くは何故?  鑑識が事件現場に乗り込んで調べた後に刑事が捜査!  千歳飴ノドチンコに引つ掛けて死んだ例しも在るぢやない!

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     長谷川櫂選○   凩やマチスのやうな木葉の舞  (川越市)岡部甲之 首席。 「マチスの<ダンス>。輪になって踊る木の葉」とは、選者・長谷川氏の寸評である! それにしても、長谷川櫂氏が、近代絵画にこんなにも造詣が深いとはね! でも、マチスの「ダンス」ってたら、中学の美術の教科書にだって載ってるくらいのポピュラーな絵だから、朝日俳壇の選者が知っても構わないのではありませんか!     木枯ら...

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今週の「朝日歌壇」より(2020/11/22掲載)  買ひ出しに出掛けたりせずベランダのサラダ菜に拠りビタミン摂取!  ニトリによる島忠株のTOBは島忠店舗のニトリ化である!  トロ箱で法蓮草を栽培し弘法市で販売せむとす!  赤松の森で松茸獲れたから松茸御飯にしてね母さん!  多摩川で密漁したる尺鮎の塩焼き肴にして飲むラガー!  何もかも失くして死んだ父母のマイナス遺産は相続しない!  何もかも失くしてしまつた彼だけど羽織の紐はマグネット式!  スガ総理ふんどし締めて掛らねばこの難局を乗り越えられぬ!  アベさんの桜を見る会疑惑をばあからさまにした読売新聞!  保守層と袂を分かちこの際はジャイアンツをも斬れ読売新聞!  アメリカに菅野投手を売つたあと誰をエースにするのだ巨人!  壊れたるラジオ呼ばはりされちやつてスガ首相は可哀想な人!  壊れたるラジオ呼ばはりされるより秋田に帰つて杉の枝打て!  雄物川の源流に湧く温泉で湯浴みしてれば良かつた菅氏!  源流に還れ菅さん!故里の秋の宮の森荒れ果てにけり!  撮り鉄がみなシャッターを押したれど煙に巻かれてデコイチ撮れず!  撮り鉄になつたふりして喜多さんがカメラ向けたるアンパンマン号!  コロナ禍で客の寄り来ぬ浅草の東京大衆歌謡楽団!  哲学の道にさしたる穴は無しチンチン電車の敷石敷けば!  若王子出でし折りには曇れるも夕陽眩しき白沙村荘!  彼の人は猪鹿蝶のマスク掛け保護者席にて澄まして御座る!  母なれば古都奈良に住む者なればわたし豹柄ワンピ着ません!  新米のママには杓文字を渡さない!諏訪氏以来の習俗哀れ!  蜂の仔やザザ虫ばかり食べて居て米の美味しさ知らぬ健民!  大鵬の孫「納谷」改め「王鵬」の十両昇進決定せらる!  大鵬の孫「納谷」改め「王鵬」の父の忠茂、何地に居らむ!  名にし負ふ大鵬関の孫にして貴闘力の息子「王鵬」!

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     高野公彦選○  百均に家庭菜園コーナーの新設されるコロナ禍の日々  (鴻巣市)佐久間正城 首席。 「百均ショップも時代を反映して変化する」とは、選者・高野公彦氏の寸評である。 折りも折り、ニトリHDによる島忠との経営統合問題を島忠側が了承し、島忠株が一株当たり5500円という、目玉の飛び出るような高価格でニトリHDによって公開買い付け(TOB)されるのである。 TOB期間は11月16日から12月2...

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今週の「朝日歌壇」より(2020/11/22掲載)  農家さんは土地をたんまり持つてるが娘の器量はあんまりよぐね!  俯瞰的、総合的に読むべきで近視眼的に読んではならぬ!  俯瞰的、総合的に詠むべきで左翼的には詠んではならぬ!  接吻を許してしまうと直ぐさまに身体を求めて来る男たち!  東条の番犬として名を馳せし四方隊長年上なりき!  骨太の貴さまだから骨瓶に入らぬ程の大きな骨も!  チャイム鳴り子ら一斉に立ち上がりマスクはめずに歩くは危険!  スガ禍から我が身を守る為にこそアベノマスクを捨てないで置く!  木道を行けば出逢はむ羚羊の啼く音わびしき冬は来にけり!  田沢湖の湖畔に眠る父母に削り華一枝手向けむとする!  尾瀬沼の畔に一夜宿り居てカレーライスを美味しと食べむ!  

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     永田和弘選○  判子押し一国一城の主人だと不動産屋が夫にだけ言う  (川崎市)川上美須紀 首席。 「家を買ってなぜ男だけが一国一城の主になるのか、誰もそれを不思議に思わないのかと作者は問う」とは、選者・永田和宏氏の寸評である。 「夫にだけ」しか言わなかったとは、真に失礼な話であり、商売下手な「不動産屋」ではありませんか! でも、川崎市にお住いの川上美須紀さんは、件の不動産屋が貴女に「一国...

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今週の「朝日歌壇」より(2020/11/22掲載)  朱の肌は火事場明りに照らされて娘お七の思ひ募らす!  毬剝けば鬼皮見えて鬼皮を剝けば出で来る栗の実ならむ!  暮れて行く宿の窓辺に望めども彼の南湖院霞みて見えず!  またオマエ似ても似つかぬ顔をして総理気取りで外遊するか!  又も負け!愚将率いる巨人軍!江川卓を監督にせよ!  名にし負ふ『釣りキチ三平』の著者たりき矢口孝雄氏ご逝去とのこと!  ミシガン号欠航せしか!湖雲山・龍雲寺の僧、梵鐘乱打!  こんな歌読んで呉れて有難う!そんな感じで誉めて下さい!  下るべき時期を失ひ菅総理!弊履の如く捨てられにけり!  まつろはぬ者みな捨てて其の挙句己が行き場を失くした総理!  羽後国秋の宮生れのジヤゴタロの衣のタテは綻びにけり!  

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     佐佐木幸綱選○  夕暮れて塒に戻る四千の白鳥明りに瓢湖は暮れず  (阿賀野市)小林重雄 首席。 「いよいよ白鳥が多くなってくる季節である。朝飛び立っていった白鳥たちが、次々に瓢湖にもどってくる夕暮れのにぎわい」とは、選者・佐佐木幸綱氏の寸評である。 本作の文脈を辿る事は必ずしも容易いことではありませんが、「白鳥には夕暮れになれば塒に戻る習性が有るが、その夕暮れになって塒である瓢湖に戻って...

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「河野裕子処女歌集『森のやうに獣のやうに』」を読む

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○  夕闇の桜花の記憶と重なりてはじめて聴きし日の君が血のおと○  逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと○  光ある教室の隅の木の椅子に柔らかくもの言ふ君が坐りをり○  ふつふつと湧くこの寂しさは何ならむ級友らみな卒へし教室に立つ時○  たとへば君 ガサツと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか○  デボン紀の裸子植物のせしごとき浅き呼吸を恋ひつつ睡る○  目瞑ればまなう...

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「河野裕子第二歌集『ひるがほ』」を読む

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○  とつぷりと頭の先までを浸されて夕焼洪水の中電柱ともる○  わが裡の何を欲りせる抱擁の泳ぐやうなる腕の形よ○  臆すなく明るき個所に実をはらみ花らの生理の放つ香甘し○  吾を産みし母より汝れの父よりもいのち間近にわが肉を蹴る○  かなしみは母在ることにさかのぼり硝子器の水に溺るる夕日○  まがなしくいのち二つとなりし身を泉のごとき夜の湯に浸す○  殺しても足らざる程にひと一人憎みて生きいきとなりゆく...

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「河野裕子第三歌集『桜森』」を読む

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○  夜の扉わづか開きてのぞきゐし夕映えはとほき華やぎに似る ○  かなかなの千の旋律ひとつこえに研がれて天の昏らみに聴こゆ○  みづうみの湿りを吸ひてどこまでも春の曇天膨れてゆけり○  少女のやうに逝きたりしかば年経りて吾娘のごとくに思ふ日あらむ○  舐るがに縋りつく祖母をひきずりて笑ふも怒るも泣くもかなはぬ○  古甕のうちにひそひそ坐るごとし一日音なく雪は降りつぐ○  針山に針はさびゆく 亡き祖母が...

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