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archive: 2021年01月

今週の「朝日俳壇」より(2021/1/31掲載)

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     大串章選〇   縄文の時代もかくや寒夕焼  (筑紫野市)二宮正博 首席。 「紅く輝く寒夕焼け。縄文時代の人々も感慨深く見ていたに違いない」とは、選者・大串章氏の、掲句の主旨をなぞっただけの寸評である。  ...

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今週の「朝日俳壇」より(2021/1/31掲載)

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     長谷川櫂選〇   八十代男性ですが耐へて春  (小平市)三浦正明 三席。 「高齢者に過酷なコロナ・ウイルス。防衛戦のつらさ」とは、選者・長谷川櫂氏の余りにも大袈裟な寸評である。 斯く申す、私・鳥羽散歩も八十代の男性であり、然も外出や運動を極力控えた生活をする事を強いられて居ますが、それでも尚且つ、「防衛戦」などという大袈裟な心構えで暮らしているのではありません。 掲句の掲句たる所以は「八十...

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今週の「朝日俳壇」より(2021/1/24掲載)

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     大串章選〇   鍋焼と決めて逢ひたる上野かな  (筑西市)加田怜 五席。 「鍋焼」則ち「鍋焼き饂飩」こそは、筑西市からの上京者が、埼玉県蕨市で所帯を構えている、かつての級友と「上野」のアメ横で待ち合わせをする時の昼食として、最も安価でしかも腹の足しになる食べ物なのかも知れません!     節作の「土」さながらの暮らしにて鍋焼き饂飩は滅多に食べぬ!〇   生涯の職場なる畑大根引  (大村市)小...

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今週の「朝日俳壇」より(2021/1/24掲載)

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     高山れおな選〇   吉凶も科学も詰まる暦売る  (大阪市)上西左大信 首席。 「暦の本質をずばりと」とは、選者・高山れおな氏の極めてご適切なる寸評である。     吉凶を占はれつつほくそ笑む品川遊郭お職花魁!〇   膝挟みして猟犬に言ひ聞かす  (塩尻市)古厩林生 三席。 「<膝挟み>の具体性がよい」とは、選者・高山れおな氏の過不足無しの寸評である。     猟犬を膝挟みして猟師ゴン妻女失ひ...

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今週の「朝日俳壇」より(2021/1/24掲載)

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     長谷川櫂選〇   くらやみの七十億や春を待つ  (福島県伊達市)佐藤茂 首席。 作中の「七十億」とは世界の人口か? ところで、国連の2011年版『世界人口白書』によると、2011年10月31日に世界人口が70億人に到達したと推計されている 。 また、アメリカ国勢調査局の推計では70億人の到達が2012年3月12日頃とされていて、2019年には77億人に到達したものと推定されている。 従って、世界の人口を「七十億人」とす...

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今週の「朝日俳壇」より(2021/1/24掲載)

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     稲畑汀子選〇   吉凶も科学も詰まる暦売る  (大阪市)上西左大信 首席。 「年末に売る翌年の暦。吉凶は当たるか当たらぬか分らぬが、過去は振り返らないという思いか」とは、選者・稲畑汀子氏の寸評である。 「暦」と言えば、現在の我が国に於いては、伊勢神宮の神宮司庁が作成し頒布している「神宮暦」を指して謂う事が多いが、その記載内容には、日月の運行などの天文学的な観察や判断に基づいて記されている部...

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今週の「朝日歌壇」より(2021/1/24掲載)

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   高野公彦選〇  スマホよりはるかに軽きメモ用紙二枚を持ちて畑に出掛ける  (金沢市)前川久宜 三席。 「歌ができたら手軽にメモする」とは、選者・高野氏の寸評。 本作の作者・前川久宜さんにとっては畑仕事も亦「吟行」なのであり、畑仕事のみならず日常生活の全てが吟行化しているからこそ斯くも素敵な短歌をお読みになられ、それらの作品が殆ど毎週のように朝日歌壇の入選作として朝日新聞の紙面に掲載されるのであ...

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今週の「朝日歌壇」より(2021/1/24掲載)

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     永田和宏選〇  六歳は柩の中の母に向きこらえつつ言う「死んでないよね」  (亀岡市)俣野右内 首席。 「死の意味がようやく朧げにわかりかけてきた六歳の孫。母に向かって『死んでないよね』と、必死の問いかけが悲しい」とは、選者・永田和宏氏の涙ながらの寸評である。 「こらえつつ言う『死んでないよね』」という、下二句の十四音が泣かせる一首である。     朧げに死ぬとふ事の意味を知り「かあさん死ぬ...

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今週の「朝日歌壇」より(2021/1/24掲載)

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     佐佐木幸綱選〇  みなさんが思う以上に亡くなった方覚えています介護従事者は  (町田市)村田知子 次席。 「日常語そのままの表現がストレートに心に響く。介護施設の職員の作」とは、選者・佐佐木幸綱氏の寸評である。 佐佐木幸綱氏の寸評に「介護職員の作」とあるから、本作の作者・村田知子さんは「介護職」に従事しているのでありましょうし、であるならば、本作の大意は「世間一般の方々は、私たち介護従事者...

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今週の「朝日歌壇」より(2021/1/24掲載)

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     馬場あき子選〇  白血病癒えぬを嘆かひ息絶えし炉心近くに働きし友  (静岡市)半田豊 首席。 「福島第一原発一号機の炉心近くで働いていた友の死。こうした犠牲死をとげたような人々がどれだけあったことか。心打たれる」とは、選者・馬場あき子氏の寸評。 我が国は、今から十年前に発生した東日本大震災や福島原発のメルトダウン事故に因る被災からの復旧、毎年、予め定められているようにして発生する台風に因る...

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