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archive: 2022年07月

「清水あかね処女歌集『白線のカモメ』(ながらみ書房・2020年)」を読む(其のⅠ)

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〇   逢いたくて逢いたくなかったひとと逢う火星が地球に近づいた夏 「逢いたくて逢いたくなかったひと」とは、この地上での恋愛関係にある相手である。作者は、その相手と地球に近づいたか生徒は違うというのであり、人間世界のの男女が、くっ付いたり離れたりする関係と、火星が地球にくっ付いて来たり離れて行ったりする天体現象とを対照化しているのである。 〇   明るければいよいよ暗む液晶を手のひらに持ち冬のバス...

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今日の二十余首(爺婆の徳島旅行)

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⁅001⁆   一睡の夢も三夜にて婆様はまた横須賀に帰ると抜かす!⁅002⁆   徳島に一泊旅行に出掛けるがたった三日で婆様は帰る!⁅003⁆   徳島のホテルで〇いて騙すけどたった三日で帰るぞ婆様!⁅004⁆   騙す方も騙す方だが騙されたふりして騙す婆様も婆様?⁅005⁆   キタさんは山好きだから徳島で婆様の山に登って来たの?⁅006⁆   だからさぁ……婆様と共に徳島の観音霊場巡りを遣った!⁅007⁆   写真では分からない...

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今日の二十余首

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〇   便船は午後の三時に発つと云う時間潰しに何処かへ行こう〇   三時まで時間潰しをするならばCAFEへ赴きお茶でもしたい〇   暇なれば何処か素敵なCAFEに寄り婆様と共にお茶してみたい〇   以前から気になっていたCAFEなれば「風車の丘」でお茶してみたい〇   ちゅう訳で婆様を連れて多度津市の「風車の丘」に赴く爺様〇   多度津市の「風車の丘」に立ち寄るは斯かる理由があるからなのだ〇   風通しのすご...

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「蒼井杏処女歌集『瀬戸際レモン』書肆侃侃房 2016年)」を捲る(其のⅠ)

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〇   ああこれは、いやなわたしだプルタブをしゅぱっと引けば手首にちって〇   ああこれはいわゆるひとつのしみじみと真昼のサドルがあったかいこと〇   青空を押して回転ドアを出る 見るものすべてに檸檬の付箋を〇   空壜が笛になるまでくちびるをすぼめるこれはさびしいときのド〇   あ、この曲、なんだったっけな、パーカーの短いほうのひもをひきつつ〇   あたしもうだめかも なんて かめパンの首・尾・...

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「蒼井杏処女歌集『瀬戸際レモン』書肆侃侃房 2016年)」を捲る(其のⅥ)

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〇   マヨネーズのふしゅーという溜息を星の口から聞いてしまった〇   まんなかの頁にてのひらおしあてて糸綴じノートをひらいてゆくの〇   磨かれた駅のステンレスのごみ箱のへこみに映った今夜のわたし〇   水としおとおくはなれたキッチンのどの海の肉もパエリャにちぢんで〇   むしのいい夢だったこと豆をむくひとつぶひとつぶひとつぶひとつぶ〇   めすばとが歩いて逃げるおすばとがふくらんで追う ねむた...

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「蒼井杏処女歌集『瀬戸際レモン』書肆侃侃房 2016年)」を捲る(其のⅤ)

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〇   夏草に影を落としてぼうと立つ指切りしたのにね ゆび きり〇   七色のボールペンには七本のばねがあるのでしょうね、雨〇   なにをしてもおこられるときわたくしは夢の中でもプリンをこぼす〇   (なんでわたしこんなところにいるんだろ)って夢からはやく覚めたらいいのに 〇   に、してもひざにだれかの耳をのせ穴をのぞいてみたい夜長だ〇   拝啓のつづきをひねもす考えて潮騒になる窓辺のラジオ〇 ...

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「蒼井杏処女歌集『瀬戸際レモン』書肆侃侃房 2016年)」を捲る(其のⅣ)

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〇   体温が足の裏から逃げてゆくわたしでなければうまくゆくんだ〇   縦向きの見本見ながら横向きに落ちてくるのを待つ缶コーヒー〇   たぷん、と音が胃でしてわたくしは陸橋のぼる魚になった〇   タラップをおりてゆくときてのひらをひらいた場所から雨になります〇   だってもう消えたい湯ぶねの靴下のゴムのあとをたどって〇   地球壜の画像をさがすわたくしはむかしあるところかたまりでした〇   ちみし...

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「蒼井杏処女歌集『瀬戸際レモン』書肆侃侃房 2016年)」を捲る(其のⅢ)

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〇   下の名を知らないままで手を振って歩いて帰って竹輪をかじる〇   シャンプーの入った耳をとんとんと世界中をうらがわにして〇   新品の靴下につくピンセットみたいなあれを集めています〇   STAINLESS STEEL JAPANの字を見ているわたしをみつめているスプーン 〇   スポンジにふくませたみず はなびらの切手をまっすぐはるのでしたよ 〇   そうでした 秘すれば花で物干しに首のないシャツきちんとならべ...

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「蒼井杏処女歌集『瀬戸際レモン』書肆侃侃房 2016年)」を捲る(其のⅡ)

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〇   肩ひもをなおせばBCGのあと等間隔にひかるのでした〇   かなしみは縦に降るから日傘さすななめの影をじっと見つめる〇   寒気団のぶつかるところでお砂糖はおいくつですかとたずねています〇   ガスコンロの正しい青がうつくしいわたしはなんてはなうたでしょう〇   キッチンの換気扇がまだまわってる気がする気がする気がする〇   君を見た。すべての音を飲み干して空壜になる駅コンコース。 〇   ...

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今日の二十首(雑纂

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⁅001⁆   論調の変わり目よそに国葬の閣議決定いそぐ政権⁅002⁆   サル痘を運搬せしは「官僚」か?「政府関係者」との報道なれど?⁅003⁆   如何せんタマがキモいよ新参の「松野・中条・猪瀬・青島」⁅004⁆   比例区の超2%で横並び「社民・参政・NHK党」⁅005⁆   往時には五十数万居たけれど今は半減青息吐息⁅006⁆   遅れたと言えど三秒!然れどもそれを論拠に奈良警批判?⁅007⁆   胸に覚えのある奴は遊説なんか...

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